最近の日本について
最近の日本はどうしてしまったのか。まったくなっていない。といっても平成うまれなので、昔の日本を身を以てしっているわけではない。だが、小さい頃から平成という時代の日本に違和感を持っていた。
おれが小さい頃には、AUだったか恋愛ソングを携帯で聞くサービス(リスモ?)のCMがよく流れていた覚えがある。2000年代には特有の青春的センチメンタリズムの雰囲気があって、子供ながら、妙な感じをうけた。
はっきりいって、昭和以降の日本の音楽はあまりにも叙情がすぎる。日本人というのはややもすると感情に流れやすい。だから日本人の本質の発露の一つではあるのだろう。
武士の論理、儒教の論理というのは、そういう日本人の心をキュッと引き締めてくれる冷水のようなところがあったんじゃないか。
江戸、明治の異様な発展の勢いと、そこにうまれた日本人の偉大さは、どうも漢籍、中国の古典の大陸的な雄大さと一種のマッチョイズムの賜物らしい。
「自ら反りみて縮くんば、千万人と雖も吾往かん。」
この言葉をどれだけの人が知っているだろうか。令和、偉大な日本が戻ってくることを願う。